国土交通省はこのほど、羽田空港の新飛行経路の実機飛行による騒音測定結果を発表した。その結果、約6割は住民説明会などで示した推計平均値と同等、約2割は推計平均値以上、約2割は推計平均値以下だった。
これは、2020年3月29日の新飛行経路の運用開始と国際線の増便に向け、1月30日から3月11日までの期間内に実施したもの。管制官による運用手順の確認や、新たに設置した航空機騒音測定局の調整をおこなった。これまでは速報として結果を発表していたが、それらを精査して一部修正し、新たに取りまとめた。
このなかでは、降下角の違いによる騒音結果も精査。3度の降下角の運用での実測値の平均と3.45度の降下角の運用での実測値の平均比較では、3.45度の降下角の運用で-1.1~-0.1dbの騒音軽減を確認。また、3.45度の降下角の運用時、角度をできるだけ維持して降下する着陸機と2段階降下(1500フィート付近で3度の降下角となる方法)を使用する着陸機の実測値の平均比較では、角度をできるだけ維持している着陸機の方が、騒音の軽減効果が大きい傾向にあることも確認された。
実機飛行確認による騒音測定結果の詳細は以下まで。都内や埼玉県内の計測地点の詳細も紹介されている。