楽天は2020年4月24日に開催した取締役会で、同社の完全子会社のVoyagin(ボヤジン)を吸収合併する決議を行なった。経営の効率化とサービスの向上が目的で、合併予定日は2020年7月1日。楽天が存続会社であり、ボヤジンは解散となる。
楽天広報によると、ボヤジン代表取締役の高橋理志氏と同社スタッフは、今後は楽天所属となる。吸収後の体制については、タビナカ事業の充実に向けて、楽天トラベルとの連携を緊密にしていく。具体的には、旅行業界の状況も踏まえながら検討をすすめるという。
タビナカの体験・アクティビティ予約を行なうボヤジンは、2011年1月に設立。2015年7月にインバウンド強化を図る楽天の傘下に入った。2018年に実施したトラベルボイスのインタビューでは、同社が楽天グループとなってから約2年半で取扱高・予約数が20倍に拡大したことが明かされた。一方で、楽天が発表した2019年12月期のボヤジンの決算では、売上高は7億6900万円で営業損失は2.78億円、経常損失・当純損失とも2.81億円となり、赤字となっていた。