アムステルダム、歴史地区で民泊貸し出しを禁止に、今年7月1日から、地域住民からの高まる不満で

AP通信によると、アムステルダム市は新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、同市の歴史地区3ヶ所で今年7月1日から自宅を訪問者に貸し出すことを禁じる。生活の質が脅かされていると訴える住民の声を受けた措置で、エアビーアンドビー(Airbnb)などの予約プラットフォームでの掲載を抑制していく。

アムステルダム市内で自宅を予約プラットフォーム上で貸し出す場合には市当局の許可が必要になるが、禁止される3ヶ所の歴史地区での許可は下りない。

Airbnbは、AP通信に対して、アムステルダム市内のリスティングのうち95%は禁止される地区以外にあり、すでに騒音や迷惑行為に対する取り組みも進めていると回答。「Airbnbは、現在の困難な状況のなか、地域住民や地域商業施設に迷惑をかける短期滞在よりも、長期滞在向けのホームシェアリングでアムステルダムと引き続き協働している」とコメントした。

アムステルダムはここ数年、年間の貸出日数を最大30日間に引き下げ、1泊のゲスト数を最大4人にするなど、ホームシェアリングの規制を強化してきた。

風光明媚な運河と石畳の道が印象的な歴史地区はユネスコの世界文化遺産に登録されているが、ここ数年観光客が殺到。地域住民からの不満が高まっていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のための旅行規制のおかげで最近は静けさを取り戻しており、観光客ですし詰め状態だった街は、今では閑散としている。

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