ヒルトンは、新たな衛生・消毒基準を策定し、ヒルトンが所有する18ブランド6100軒以上のホテルに導入する。このプログラムは、ライゾール(Lysol)やデトール(Dettol)などの洗浄・消毒製品メーカーRBと全米屈指の医療機関であるメイヨー・クリニック(Mayo Clinic)の協力のもとに進められるもの。「北米ではヒルトン・クリーンステイ・ウィズ・Lysolプロテクション(Hilton CleanStay with Lysol Protection)」と名付けられている。
「ヒルトン・クリーンステイ」プログラムでは、客室、レストラン、フィットネスルーム、その他のパブリックスペースで、滞在中に宿泊者が接するすべてで衛生管理を徹底する。
プログラムの詳細を詰めている段階で、近日中にその内容を発表する予定。 検討中のガイドラインは以下の通り。
- ヒルトンの「クリーンステイ客室」シール
客室のドアにシールを貼ることで、 客室は徹底した清掃と消毒が行われ、その後に入室者がいないことを示す。
- 触れる機会が多い10のエリアの徹底消毒
照明スイッチ、ドアハンドル、テレビのリモコン、温度調節器など最も頻繁に触れる客室内のエリアをに対して徹底した消毒を行う。
- 紙のアメニティの撤去
ボールペンや紙類、ゲスト・ディレクトリーを撤去し、デジタル製品で補完する。紙アメニティは希望に応じて提供。
- フィットネスセンター
ホテル内のフィットネスセンターの消毒に関するガイドラインを改善。 一日複数回の清掃(その間は閉鎖の可能性あり)や、一度に利用できる人数を制限する。
- 高頻度の清掃
ホテル内のパブリックスペースの清掃回数を増やす。
- 消毒用ウェットティッシュの提供
主要なエントランスや人が密集するエリアに消毒ステーションを設置。 例えば、 利用者がエレベーターのボタンを押す前に除菌できるように、消毒ステーションを設置する。
- コンタクトレス・チェックイン
人と接触をしない(コンタクトレス)チェックインおよび入室などを推進するため、「デジタル・キー」技術を強化
- 画期的な消毒技術の検討
静電気で帯電した消毒用ミストを用いる静電噴霧器や、表面や物体を除菌するためのUVライトなど新しい技術の追加も検討する。