観光庁が発表した宿泊旅行統計によると、2020年3月の延べ宿泊者数(第1次速報)は同49.6%減の2361万泊と大幅な減少となり、新型コロナウイルスの影響が如実に表れた結果となった。全体のうち、日本人は、外出自粛が続いたことから、同41.8%減の2242万泊。外国人は同85.9%減の118万人泊とだった。
また、客室稼働率も全体では同30.9ポイント減の31.9%に下落。2020年2月の52.7%(第2次速報)からさらに落ち込んだ。施設タイプ別でも、旅館が同18.3ポイント減の21.7%、リゾートホテルが同36.1ポイント減の24.3%、ビジネスホテルが同34.7ポイント減の42.2%、シティホテルが同51.6ポイント減の29.6%となり、軒並み大幅ダウンとなった。
一方、2020年2月の延べ宿泊者数は、前年比6.0%減の3744万人泊だった(第2次速報)。このうち、日本人は同3.3%増の3295万人泊、外国人は同41.3%減の485万人泊となった。
2月の延べ宿泊者数を都道府県別でみると、1位東京都(457万人泊、7.6%減)、2位大阪府(266万人泊、23.2%減)、3位北海道(243万人泊、23.2%減)、4位沖縄県(190万人泊、8.0%減)、5位千葉県(188万人泊、3.3%減)で、上位5位は前年同月と変わらなかった。
外国人宿泊者数に限ると、1位東京都(121万人泊、30.5%減)、2位北海道 (61人泊、48.8%減)、3位大阪府(54万人泊、60.3%減)、4位京都府(44万人泊、12%増)、5位沖縄県(26万人泊、42.2%減)。3大都市圏の減少率は37.9%だったのに対して地方は45.2%。
外国人宿泊者数を国籍別でみると、台湾(78万人泊、30.6%減)が、中国(63万人泊、73.4%減)を抜いて1位となった。