ANAホールディングスは、教育工学・幸福学・観光学の視点から、ニューノーマル時代における旅を次世代教育の一環として活用することを目的に、「旅と学びの協議会」を設立する。
新型コロナウイルスによって、パラダイムシフトが起こっているなか、各分野の専門家の知見とデータに基づき、旅を通じた学びと幸せが人間の成長におよぼす効果を科学的に立証することを目指す。
さらに、ポストコロナのデジタルトランスフォーメーション(DX)時代を生き抜くために必要な多様な価値観への受容性、レジリエンス、行動力、創造力などが身につく人材育成プログラムを提唱し、次世代教育体系の構築に貢献するとともに現代版「可愛い子には旅をさせよ」を実践する気運を醸成していく。
活動内容は以下を想定。
- 旅と学びを融合させた高校生向けの新しいサービス「イノ旅」プログラムを通じた実データに基づく旅の効用の検証
- 研究機関や教育機関と移動距離と人間としての成長や成熟の関係性に関する研究の実施
- コアメンバーを中心とした一般参加型勉強会の開催
- ニューノーマル時代の旅を通じた学びと幸せのあり方を予測するロードマップの作成
- アフターコロナのデジタルトランスフォーメーション時代を生き抜くための旅の効用を活用した人材育成プログラムの実施
- 学校教育機関や行政組織への旅の効用を生かした次世代教育体系構築の提言
協議会のコアメンバーは以下の通り。
- 代表理事: 立命館アジア太洋大学(APU)学長 出口治明氏
- 理事: 東京学芸大学大学院准教授、スタディサプリ教育AI研究所所長 小宮山利恵子氏
- アドバイザー: 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司氏、駒沢女子大学観光文化学類准教授 鮫島卓氏