新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、世界各国では出入国の制限が続いている。トラベルボイスでは、2020年6月17日現在の東南アジア諸国とインド⇔日本の出入国の規制状況をまとめた(国によっては一部、外交関係者、労働許可証保有者などの特例が認められる場合もある)。
日本への入国については日本政府による規制、各国への日本からの入国は、現地政府による規制。なお、日本政府は2020年3月25日付で日本邦人に対して全世界への渡航自粛(海外安全情報レベル2:不要不急の渡航は止めてください)を発出している。
前回(6月10日)から原則として互いに外国人の入国を禁止する方針に変更はなかったが、東南アジア各国への日本人駐在員への対応は変わりつつある。インド内務省が6月1日、商用、就労目的の外国人の入国を可能とするガイドラインを発表したのに続き、マレーシアが6月10日から、外国人の入国を認める対象を企業駐在員とその家族に拡大した。
2020年6月17日現在の、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナム、シンガポール、インドネシア、インドと日本の出入国の規制状況は次のとおり。(以下、前回からの変更点は※印)
タイ
タイ→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→タイ
- 非常事態宣言により外国人の入国を原則禁止 [6/17現在]
- 6/30まで、タイに向けた国際線旅客便の飛行禁止[6/17現在]
フィリピン
フィリピン→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→フィリピン
- 日本を含む査証免除対象国からの入国を停止。当面の間、全在外公館での新規ビザ発給を停止 [6/17現在]
マレーシア
マレーシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→マレーシア
- 外国人渡航者の入国を禁止。ただし、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)ビザ保有者の再入国を許可。6/10からは、主要、技術的ポストにある企業職員・技能労働者・知識労働者、その扶養家族・使用人の入国も許可。入管からの入国許可の事前取得、マレーシア到着前3日以内のPCR検査の陰性証明、入国後14日の自宅隔離などが必要[6/17現在]※
ベトナム
ベトナム→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→ベトナム
- 全ての外国人の入国を停止 [6/17現在]
- ハノイ空港、ホーチミン空港での国際線旅客便の受け入れ停止 [6/17現在]
シンガポール
シンガポール→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/3現在]
日本→シンガポール
- 短期滞在者の入国、トランジットを禁止。長期ビザの労働ビザ保持者についても、保健や運輸など公共サービス関連以外はシンガポールへの帰国不可 [6/17現在]
- 永住、長期滞在を含む全ての入国者は指定施設で14日間の隔離 [6/17現在]
インドネシア
インドネシア→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→インドネシア
- 外国人の入国、トランジットを原則禁止 [6/17現在]
インド
インド→日本
- 過去14日以内に滞在していた外国人は入国拒否 [6/17現在]
日本→インド
- すべての国境で入国禁止 [6/17現在]
- 6/30まで、国際民間旅客航空便のインドへの着陸を停止。ただし。非定期商用便、チャーター便による商用、就労目的の外国人は入国可能。新たな査証を取得の上、政府指定施設で7日間の隔離後、さらに7日間の自主停留措置 [6/17現在]
以下は、直近の東南アジア4カ国からの訪日客数の推移。