日本政府観光局(JNTO)によると、2020年5月の日本人出国者数(推計値)は、前年の166万6546人から大幅に減少し、前年比99.6%減の5500人となった。2か月連続で1万人に満たない数となったが、4月の3915人よりは微増となった。
5月も、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を踏まえ、日本政府が3月下旬に発出した全世界に対する海外危険情報「レベル2(不要不急の渡航をやめてください)」や、73か国地域に発出した渡航中止勧告である感染症危険情報「レベル3」は継続された。6月5日にはさらに対象を、中南米やアフリカなど18か国地域にも拡大しており、今後も出国者数の減少が続くと見られる。
航空データOAG社によると、日本発の国際線の減少も続いている。国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発する国際線実績合計は、便数で前年比85.9%減の3128便、提供座席数で87.0%減の65万9012席だった。
直近の日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。