東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを運営するオリエンタルランドが2020年7月30日発表した2021年3月期第1四半期(2020年4~6月)連結決算は、新型コロナウイスに伴う臨時休園が響き、本業の儲けを示す営業損益が156億円の赤字(前年同期は319億円の黒字)、売上高も同94.9%減の61億円の大幅な減収減益に転落した。最終損益は248億円の赤字(同229億円の黒字)だった。
新型コロナウイルスに伴う臨時休園は、2月29日から7月1日に再開するまで約4カ月間に及んだ。休園期間中の固定費の一部は、人件費79億円、減価償却費81億円など211億円を特別損失に計上した。ホテル事業もパークの休園とともに休業を余儀なくされ、売上高が同99.1%の1億円、営業利益は31億円の赤字(同37億円の黒字)に落ち込んだ。
2021年3月期の業績予想、2020中期経営計画は第2四半期決算発表時に開示する予定。ただ、新型コロナウイルスへの対応で入園者数を通常時の50%以下に制限して運営するため、今後も売上が減少し、営業利益はマイナスとなる見通し。2020年6月にはコストコントロールチームを組成しており、固定経費、諸経費の大幅な削減を検討している。