国土交通省によると、2019年の訪日客クルーズ旅客数は前年比12.2%減の215万3000人となった。3年連続で200万人を超えたものの、中国市場へのクルーズ船の配船量が減り、中国発クルーズ客が減少したことが響いた。日本の港湾への寄港回数は外国船社運航が1932回、日本船社運航が934回で、合計は前年比2.2%減の2866回だった。
訪日クルーズ旅客数を方面別にみると、最大シェアの中国発の旅客数が14.5%減の174万人と減少。特に、上海を中心とする中国中部発が32.8%減の89万9000人と大きく減少した。香港など中国南部発は21.9%増の39万5000人、台湾発も4.7%増の28万8000人で好調だった。
また、外国船社が運航するクルーズ船の日本への寄港回数(1932回)を発地別に見ると、中国発が893回と10.6%減、台湾発が241回と2.4%減となった一方で、日本発のクルーズは707回と20%増加した。
なお、2019年の日本人のクルーズ人口は前年比11.1%増の35万7000人で、過去最多を更新した。このうち、外航クルーズ人口が10.9%増の23万8000人、国内クルーズ人口が11.3%増の11万8000人とともに増加した。