ヤフー、2020年10月の旅行者の動きを可視化、GoToトラベル効果が顕著、ホテル探しの検索タイミングは間際化

ヤフーは、行動ビックデータを分析するデスクリサーチツールDS.INSIGHT Place の「カスタムエリア」や「時系列キーワード」を使い、GoToトラベル事業でのユーザー行動の変化を調べた。調査対象は、関東近郊の人気スポットである箱根湯本、熱海、軽井沢の3ヶ所。

DS.INSIGHT Place の比較機能で、それれぞれのエリアにおける前年同月(2019年と2020年の8月と10月)の来訪者の変化を見てみると、3エリアとも最も多い来訪者は2019年8月で、次いで2020年10月となった。この月は、2019年10月や2020年8月と比べても来訪者が多い。

この結果から、ヤフーでは増加した要因は10月1日から東京発着が追加された「GoToトラベル事業」と分析。日次による来訪者の推移から2020年10月は、平日より週末の方が来訪者が多いことが見られる。

箱根湯本の来訪者の変化(報道資料より)熱海の来訪者の変化(報道資料より)

軽井沢の来訪者の変化(報道資料より)次に、指定した地点の来訪者の「興味関心キーワード」を分析してみると、最新の2020年10月17日のデータでは、どのエリアも一番最初に「天気」というキーワードが多く、そのほか「ランチ」や「観光」「お土産」「具体的な観光施設名」などが多く見られた。

また、DS.INSIGHT Peopleの「時系列キーワード」機能を使い、訪問先における特徴的な検索キーワードである「〇〇 天気」を起点として、その前後に検索されやすいキーワードを可視化してみると、「ランチ」や「お土産」は、天気と同じくらいの時期に検索されることが多く、ホテルや観光は天気より前に検索されていることが分かった。

箱根の時系列キーワード検索(報道資料より)熱海の時系列キーワード検索(報道資料より)

軽井沢の時系列キーワード検索(報道資料より)ホテルについては、直近1年と2019年を比較してみると、3つのエリアともに「〇〇 ホテル」と検索するタイミングが短くなってることが分かった。箱根では、2019年の14.794日前から直近では8.101日前、熱海では19.986日前から11.333日前、軽井沢では15.016日前から5.553日前。ヤフーでは、この傾向から旅行の計画が2019年よりも間際になっていると分析している。

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