トリップアドバイザーは2020年第3四半期(2020年7-9月)の営業実績を発表した。それによると、営業収益は前年同期比65%減の1億5100万ドル(約157億円)。内訳は、ホテル・メディア&プラットフォーム事業が同66%減の8000万ドル(約83億円)、エクスペリエンス&ダイニング事業が同62%減の5300万ドル(約55億円)。
純損益では、前年の5000万ドル(約52億円)の黒字から4800万ドル(約50億円)の赤字に転落。損失額は1-9月で2億1700万ドル(約225億円)に拡大した。調整後EBITDAは、同88%減の1500万ドル(約16億円)。ホテル・メディア&プラットフォーム事業では同96%減、エクスペリエンス&ダイニング事業では同93%減と大きく落ち込んだ。
同社のスティーブ・カウファーCEOは「前例のない事態のなか、第3四半期の実績は第2四半期から改善した。第4四半期に入り、ヨーロッパなどで再び感染者が増加しているが、世界各地で旅行者に対する検査体制が整い始めるなど、安心な旅行を取り戻す動きが出ていることは意義深い。トリップアドバイザーとしては、顧客との関係性の深化、ビジネスパートナーへの価値の提供、革新的な製品の開発など、社内でできることに引き続き力を入れていく」とコメントしている。
トリップアドバイザーを訪れるユニークユーザー数も徐々に回復しており、前年対比で7月は67%、8月は73%、9月は74%にまで戻っている。
※ドル円換算は1ドル104円でトラベルボイスが算出