ハワイ州は、2020年10月15日から導入した到着前検査「Safe Hawaii」プログラムについて、現在までの実績を公表した。新型コロナウイルス陰性証明を受けた旅行者に対し、ハワイ到着後の14日間自己隔離を免除するもの。すでにアメリカ国内および日本からの旅行者に適用されているほか、新たにカナダからの旅行者への適用も開始することが発表されている。
「Safe Hawaii」プログラムでスクリーニングを受けた乗客は、隣島間、アメリカ国内および日本を含めて計27万3020人。内訳は18万6969人が旅行者、8万6051人がハワイ在住者。空港でのスクリーニングの結果、指定医療機関による陰性証明によって自己隔離が免除された人乗客は24万3140人。一方、7217人が指定医療機関以外の証明書あるいは不適当な検査結果によって自己隔離に入った。
また、10月19日からの1ヶ月間における追跡調査で、1万7720人が旅行後の行政検査を受け、そのうち陽性者は27人だった。ジョシュ・グリーン副知事は、「現在のところ、旅行者が原因でハワイで新型コロナウイルスの感染が拡大しているとは思われない。特にアメリカ本土で感染者数が増加しているため、今後も状況を注視していく」とコメントしている。