京都市観光協会(DMO KYOTO)は、11月3連休における市内の混雑状況をまとめた。それによると、3連休の中日(11月22日)は、主要観光地の訪問者が前年を大きく上回り、特に清水坂の日本人客数は前年比50.2%増となった一方で、3連休の初日(11月21日)は前年を下回った。これは、前年は2連休で初日の土曜日(11月23日)に需要が集中したためと見られる。
京都駅周辺においては、比較対象である前年が平日であった11月23日を除いて前年割れに。同協会では、市民や近郊住民による日帰り需要の回復が先行していることから、京都駅を経由せず私鉄各社を利用して入洛する人が多いためと見ている。
連休期間中を通じて、瞬間的に混雑は見られたものの、依然として前年を上回る状況にはないことから、同協会では、京都市全体では、需要の底上げが引き続き必要との見解を示している。
このほか、拝観者数の制限と事前予約者の優先案内で文化財特別公開を行った金戒光明寺の拝観者数を調べたところ、約半数の拝観者が事前予約を利用。予約制を実施しなかった前年の特別公開と比較すると、連日50%前後の減少となった。