京都市観光協会(DMO KYOTO)は、市内35ホテルにおける年末年始(2020年12月25日~2021年1月3日)の営業状況をまとめた。それによると、客室稼働率は31.1%となり、2020年11月の63.2%からほぼ半分に落ち込んだ。前年比では44.9ポイント減。
7月のGoToトラベルキャンペーン開始以降、キャンペーンを利用した宿泊が占める割合は約8割となった一方、12月14日にキャンペーンの一斉停止が発表されたことで年末年始の予約の63.8%がキャンセルされた。キャンセルが発生しなかった場合、客室稼働率は前年同期に匹敵する水準になった可能性があるという。
平均客室販売単価は1万8228円。前年同期間の2万2000円からは17.1%減となった。また、客室収益指数(単価と稼働率を乗じた経営指標)の前年同期比は67.1%減となっており、DMO KYOTOでは宿泊施設の経営に与える影響は深刻と受け止めている。
また、スマートフォンの位置情報に基づくデータによる年末年始の人出を前年同時期と比較すると(外国人は除く)、清水寺周辺では前年から60.0%減、嵯峨嵐山では59.3%減、伏見稲荷周辺では68.4%減と、6割前後の減少となった。いずれの地点においても、京都市内からの来訪者が占める割合が増加する一方で、遠方からの来訪者が占める割合が減少する傾向となった。