国土交通省は、2020年の訪日クルーズ旅客数及びクルーズ船の寄港回数(速報値)を発表した。これによると、同年の訪日クルーズ旅客数は、前年比94.1%減の12.6万人と大幅に減少した。
新型コロナウイルスのパンデミックによる影響で、日本へのクルーズ船寄港回数が前年比87.7%減の353回に大幅に減少。日本に寄港する国際クルーズは3月以降、日本船社・外国船社とも運航休止が続いており、外国船社による日本での寄港回数は96.6%減の66回と激減した。
日本船社の寄港数は前年比69.3%減の287回。日本船社では、国土交通省の「クルーズの安全・安心の確保にかかる検討・中間とりまとめ」や日本外航客船協会、日本港湾協会のガイドラインに基づき、国内クルーズの運航を再開している。
港湾別の寄港回数(外国船社と日本船社合計)では、広島県のベラビスタマリーナ(53回、前年9位:100回)で、初めて1位となった。ベラビスタマリーナは、いち早く7月に運航を再開した、せとうちクルーズが運航するラグジュアリー客船「ガンツウ」の発着港となっている。