J.D.パワージャパンが実施した「2021年レンタカーサービス顧客満足度調査(SM)」で、コロナ禍においてレンタカー利用の意識に変化があることが分かった。調査は2021年1月にインターネットで実施。半年以内に日本国内でレンタカーを利用した18~64歳男女6951人から回答を得た。
回答者は新型コロナ第2波、第3派下でレンタカーを利用した人たち。レンタカー利用で変化したことを尋ねたところ、「旅行や移動時の感染予防対策のため、電車やバスなどの公共交通機関の替わりにレンタカーを利用した」が19%で最も多く、「ハンドルなどの除菌や運転中の換気などの感染予防対策を行うようになった」が15%で続いた。3密回避のために利用したユーザーが多いことがうかがえる。
また、「レンタカー会社の感染予防対策や取り組みを気にするようになった/確認するようになった」も14%と3番目に多く、事業者側の取り組み施策を意識しながらレンタカー利用を行っている人も多い。
カーシェアリングではなくレンタカーを利用した理由については、「車を借りることがたまにしかない」(27%)、「旅行先や出張先などで利用したかったから」(24%)、「長時間(1日以上)利用したかったから」(23%)が上位だが、「車内の清掃・消毒が行き届いていると思ったから」という回答も11%となった。
同社は、「コロナ禍では、返却の度に清掃や消毒が徹底されているという安心感はカーシェアにはないレンタカーならではの強み。レンタカーならではの安心感と非接触の両ニーズを捉えたハイブリットなサービス提供が期待される 」と指摘している。
なお、事業者別の顧客満足度では、トヨタレンタカーが3年連続で総合1位。日産レンタカー、タイムズカーレンタルが続いた。