日本政府観光局(JNTO)が発表した2021年2月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年比99.3%減の7400人となった(2020年は108万5147人)。訪日外国人旅行者数が1万人を割ったのは、2020年8月以来のこと。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、日本政府は昨年12月下旬以降、水際対策を強化。新規入国の一時停止と検疫強化を行い、今年1月14日にはビジネストラックやレジデンストラックの運用も停止していた。また、多くの国が海外渡航制限の措置を行っている。
市場別でみると、ほとんどの国地域で99%減となった。訪日客数が多かったのは、中国(1700人、98.1%減)、韓国(900人、99.4%減)、インド(600人、90.9%減)、台湾(400人、99.8%減)、米国(400人、99.5%減)だった。
なお、航空データOAG社によると、2月の国内主要6空港に到着した国際線の実績合計は、便数で前年比84.9%減の2695便、提供座席数で84.7%減の64万6431席だった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。