トリップ・ドットコム・グループ(Trip.com Group)は、米国ナスダック市場に続き、香港証券取引所に上場した。上海で開催された上場記念式典には、トリップ・ドットコム幹部、主要株主、投資家などのほか、同社アプリの最初のユーザーや同社を利用して100カ国以上を訪れた旅行者も招待された。
同社は、22年前の1999年に設立。登録者数784人でスタートしたが、現在ではその数は全世界で数億人にまで成長した。同社CEOの孫潔(ジェーン・スン)氏は「米国と香港の両方で上場を果たしたことで、トリップ・ドットコム・グループの存在感は国際的に高まる」とコメントしている。
同社では、今回の上場によって調達される資金を活用し、ワンストップ旅行サービスの拡充やユーザー体験の向上を進めていく考え。また、技術開発にも資金を投入し、運用効率を高め、市場での主導的に立場を確立していく。
同社は近頃、コンテンツ提供体制とパートナーマーケティング機能を強化する計画を発表。コロナ収束後の需要拡大を見据えて、同社プラットフォームで、サプライヤーのマーケティング活動の拡充を支援する取り組みを始めている。