世界の航空予約に変化の兆し、検索トレンドは「感染対策」より「料金・変更」が増、宿泊施設選びでは感染対策の重視傾向が継続

米OTAエクスペディア・グループのメディア・ソリューションズは、2021年第1四半期の同社データから旅行トレンドに関するレポートを発表した。

それによると、ワクチン接種の進捗状況に合わせて検索数が増加。検索は出発21日前から出発当日までが多く、予約の間際化は昨年から継続している。また、仕事と休暇とを柔軟に組み合わせる働き方を「flexcation」とし、その形態が人気を集めていることから、滞在日数の長期化が進んでいる。バケーションレンタル「Vrbo」では7日間滞在も多いという。

健康と衛生の関心は引き続き高く、ゲストレビュー全体のうち3分の1が宿泊施設の衛生に関すること。さらに、エクスペディアの調査によると、5人に4人は感染対策に基づいて宿泊施設を決めると回答した。

ワクチン普及で旅行検索トピックに変化

一方で、旅行に対する信頼が回復するにつれて、フライトでは価格や利便性などコロナ前の判断基準が増える傾向にあると分析している。

検索傾向にも変化が見られ、過去12ヶ月で関心の高かった検索トピックは「安全性」「スムースな手続き」「混雑具合」「清潔さ」「親切さ」がトップ5だったが、今年第1四半期では、いずれもトップ5から消え、代わりに「旅費」「親切さ」「航空運賃」「予約変更」「搭乗案内」がトップ5となった。

エクスペディアでは、引き続き感染対策を重視する傾向は変わらないものの、旅行者はより快適な旅を望み、以前のように旅行体験を重視する傾向に戻っていると分析している。

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