大型外航船からのCO2排出削減で世界基準が決定、第1ステップは2030年までに2008年比40%以上の削減

国交省によると、国際海事機関(IMO)が、2021年5月下旬に開催された第8回温室効果ガス作業部会において、既存の大型外航船からのCO2排出削減について、燃費性能の計算方法・検査方法・格付けに関する詳細基準の草案を最終的に決定し、世界共通のガイドライン案として取りまとめた。

IMOは、英国拠点の船舶の安全、船舶からの海洋汚染の防止など、海事問題に関する国際協力を促進するための国連の専門機関。日本は、1958年の設立時から加盟国となっており、理事国でもある。

今回策定された新国際規制案は、今年6月のIMO第76回海洋環境保護委員会で採択のうえ、2023年初めから規制が開始される。国際海運の脱炭素化に向けた第1ステップとして、2030年までにCO2排出量を2008年比で40%以上削減(輸送量あたり)を目指している。

IMOでは、日本主導での19か国による共同提案をベースに、「既存船燃費規制(Energy Efficiency Existing Ship Index: EEXI)および燃費実績(Carbon Intensity Indicator: CII)格付け」の導入に合意し、海洋汚染防止条約改正案を承認した。

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