アメリカン・エキスプレスおよびアメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(GBT)が実施した世界の出張者への調査によると、多くのビジネス旅行者が、出張によるイベントや会議は人間関係の構築、充実度や生産性の向上、パフォーマンスの改善などで重要であると考えていることが分かった。
ビジネス旅行者の86%が安全になれば再び出張を再開すると回答。出張の意思決定者のうち83%が、ビジネス旅行は今後2年間で以前のレベルに戻ると回答した。
将来のビジネス旅行については、出張の意思決定者10人に7人(69%)が、リモートワークの増加によって将来のビジネス旅行が増えると答えた。
また、意思決定者の85%がビジネス旅行は事業の収益性を高めると回答。一方、多くのビジネス旅行者は出張が自身の専門能力を高める役割を果たすと考えており、たとえば仕事のパフォーマンスを向上させるが82%、仕事の充実度を高めるが83%にも及んだ。
このほか、意思決定者の87%が、出張は従業員の仕事への取り組みを活性化させると回答。出張は優秀な人材の獲得(84%)や維持(83%)に重要と答えた。
リアルとバーチャルとの関係では、ビジネス旅行者の82% 、意思決定者の79%が、対面での会議の方がバーチャル会議よりもメリットが大きいと回答。また、ビジネス旅行者の60% 、意思決定者の63%が、バーチャル会議によって価値のあるビジネス関係を築くことが難しくなったと答えた。
バーチャル会議で困難な点としては、「専門的な事案を評価すること」「リアルタイムの回答」「ビジネスチャンスのありそうな人とのネットワーキング」などが挙げられた。
仕事の生産性や課題解決については、ビジネス旅行者の84%が生産性が上がると回答。問題解決力も86%が向上すると答えた。さらに、88%が創造性と革新性を生み出すためには出張が必要と答えた。
出張の復活に向けては、多くの意思決定者(73%)が、従業員の安全を確保するために既存の出張ポリシーを改訂する必要がある答え、78%が出張ポリシーはパンデミック前とは異なるものになると回答した。
このほか、ビジネス旅行者の53%、意思決定者の56%が、今後出張のために旅行会社を選ぶ際には、サステナビリティに投資している会社を優先するべきと答えている。