アリタリア航空が、日本発着便の運航を再開する。2021年7月9日にローマ発/羽田行きの初便が就航、羽田発は7月11日発。同路線は運航は、9月8日まで。イタリアでは、2021年6月21日から、日本を含む同国の指定国に対して必要な証明書の提示することで隔離なしの入国を認めている。
駐日イタリア大使館が開催した記者会見で、ジョルジョ・スタラーチェ駐日イタリア大使は、「アリタリア航空が羽田に戻ることを大変うれしく思う」と語り、出張や対面の商談を可能になることで 両国間のビジネスが活発になることに期待した。
また、大使はイタリアが隔離なしでの入国ができる国のリストに日本を加えたことの意を汲んで、「日本が、早急にイタリアへの渡航に関する勧告の基準、イタリア人とヨーロッパ市民の日本への入国基準(入国時の隔離義務)を見直すことに強く期待する」と表明。特に、日本に留学する大学生や就労契約を持ったイタリア人が日本に早く来日できることを望むと語った。
アリタリア-イタリア航空アジア・太平洋地区統括支社長マッシモ・アッレグリ氏は、7月11日から再開する羽田/ローマ線についての旅客便が、今年1月から成田空港発着で定期運航している貨物便に加えた増便であることを説明。東京オリンピックの開催で、選手団や関係者を移送できることに喜びを示した。
日本を含むリスト国の入国規制を緩和
イタリア大使館によると、同保健省は6月18日、日本を含む一部の第三国からのイタリア入国規制を緩和。2021年6月21日から、リストCの指定国(日本、アメリカ合衆国、カナダ)からイタリアへ入国する際に「グリーン証明書」のうちのいずれか1つを提示すれば、自己隔離義務が免除の上で入国が認められている。
日本からイタリアに入国するための「グリーン証明書」は、以下の3つのうち、ひとつ。
- 規定の回数のワクチン接種完了から、少なくとも14日以上経過したことを証明するワクチン接種済証明書
- 新型コロナウイルス感染症から回復し、治癒後に義務付けられた隔離期間を終了したことを表す治癒証明書
- イタリア入国48時間以内の抗原検査またはPCR検査で、結果が陰性であったことを表す陰性証明書
上記の証明書はイタリア語、英語、フランス語、スペイン語で作成されている必要がある。