エクスペディア・グループが日本を含む世界8か国を対象に実施した調査結果によると、世界の旅行者から「ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂性/個の価値観が認められて誰にも平等な機会がある状況)」を掲げる宿泊施設を選択する傾向が強まっていることが明らかになった。
調査によると、全体の 65%がダイバーシティ(多様性)とインクルージョンに重きを置いた方針を掲げる宿泊施設を予約したいと回答。女性や有色人種が所有する宿泊施設のほか、LGBTQIAコミュニティーや障害者を歓迎する宿泊施設が例に挙げられた。
世界的に、多様な価値観を受け入れるダイバーシティと、それを支える多様な価値観を認め合うインクルージョンが社会的要請として求められており、調査結果はそれを反映したものとなった。
インクルージョンを掲げる宿泊施設を選択する傾向には世代間で差があり、40歳以上では57%だったのに対し、40歳未満では77%と高い割合となった。
また、国別では、8カ国とも予約に際して宿泊施設がインクルージョンを掲げているかを検討する可能性が高い結果となったが、特にメキシコ(82%)とドイツ(71%)で高い割合となった。男女別では大きな差はなく、男性で62%、女性で67%となった。