観光庁が発表した2021年6月の宿泊旅行統計(第1次速報)によると、延べ宿泊者数は前年同月比24.2%増、前々年同月比57.2%減の1960万人泊だった。このうち、日本人延べ宿泊者数は前年同月比24.1%増、前々年同月比46.6%減の1934万人泊。前月5月(第2次速報)の前年同月比131.1%増(前々年同月比51.5%減)から伸び率は鈍化した。
6月の外国人延べ宿泊者数は前年同月比29.7%増、前々年同月比97.3%減の26万人泊だった。
客室稼働率は全体で28.7%と、5月の26.8%から若干回復した。施設タイプ別では、旅館が15.4%、リゾートホテルが18.8%と、依然としてレジャー需要が大きく落ち込んでいる様子が伺えた。ビジネスホテルは38.9%、シティホテル28.9%。いずれも前年比では改善しているものの、前々年比では依然として大きく減少した。
5月(第2次速報)の都道府県別の客室稼働率では、島根が47.2%でトップ。ワースト3は京都(14.1%)、大阪(16.0%)、奈良(18.7%)と関西が占める結果となった。また、都道府県別の延べ宿泊者数トップ3は、東京の229万人泊、北海道の122万人泊、静岡の110万人泊。