熊本県の黒川温泉観光旅館協同組合は2021年8月10日、旅館組合設立60周年を迎えたのを機に、コロナ終息後における未来のありたい姿を表した“黒川温泉2030年ビジョン”インフォグラフィックを公開した。
“2030年ビジョン”は「世界を癒す、日本里山の豊かさが循環する温泉地へ」を掲げ、里山の風土、人と自然の共生をもとに、旅館がもつ日本文化に根ざした時間と空間で世界中の人をもてなし、阿蘇くじゅうの豊かな地域資源を活用、循環させることで、環境、人々の幸福につながるサステナブルな温泉地を目指すとした。
黒川温泉は、特産のあか牛を食べることで草原を維持する「“つぐも”プロジェクト」、旅館から出た生ごみをコンポストで堆肥にし、農家に使ってもらう「黒川温泉一帯地域コンポストプロジェクト」など、資源の循環を目指す独自の取り組みを実施している。