シンガポール政府は2021年8月19日、ワクチン接種者に対して新たな入国管理措置を実施すると発表した。新型コロナウイルス感染状況およワクチン接種の進捗状況に基づき、対象国・地域を4つのカテゴリーに分類して、旅行者の受け入れを緩和する。
カテゴリー1の対象国は、中国本土(江蘇省を除く)、マカオ、ニュージーランド、台湾、香港。到着時にPCR検査を受け、陰性であれば隔離(Stay-Home Notice: SHN)は免除される。
カテゴリー2の対象国は、中国本土(江蘇省を除く)、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、ドイツ。自身が予約したホテルで7日間の隔離とする。シンガポール市民、永住権および長期滞在パス保持者は、自宅での隔離も可能だ。
カテゴリー3の対象国は、オーストリア、イタリア、ノルウェー、韓国、スイス、ベルギー、デンマーク、日本、ルクセンブルク。ワクチン未接種者は政府指定の施設で14日間の隔離。また、ワクチン接種者のうち、到着前21日間連続してカテゴリー2の国に滞在した旅行者は、指定施設からの離脱を申請したうえで、予約ホテルで14日間の隔離に入ることも可能とした。
カテゴリー4は、その他の国・地域で、引き続き指定施設での14日間の隔離が義務となる。ただし、バングラデシュ、インド、ミャンマー、ネパール、パキスタン、スリランカからの入国は認めていない。
また、シンガポール政府は、ワクチン接種者のスムーズな入国を促すために、9月1日からワクチン接種トラベルレーン(VTL)を導入する。利用者は、シンガポール入国予定日7日から30日前までに、ワクチン接種済みVTLを申請する。VTLでは、出発48時間前のPCR検査、到着時のPCR検査、滞在中3日目と7日目のPCR検査が必要になる。