スカパーJSATの自治体・DMO向けの新サービス、高品質な映像で地域のガイドツアーを提供する「てくてくツアーガイドさん」の強みとは?(PR)

衛星多チャンネル放送「スカパー!」で知られるスカパーJSATが、新たに自治体やDMO向けのサービス「てくてくツアーガイドさん」を開始した。放送事業者として培ってきた映像制作技術でコンテンツを制作し、地域を紹介するガイドツアーを配信するもの。プロの撮影による映像表現と、巧みな編集技術による高品質なガイドツアーが、地域の観光PRや、旅行者の回遊促進に活用されることを見込み、現在トライアルを開始している。さらに、コロナ後のインバウンド復活に備える自治体には、同社の海外番組として放映できるスキームも用意した。

高品質な映像コンテンツで、地域の観光をPR

スカパーJSAT(以下、スカパー)は、新たに開始した「てくてくツアーガイドさん」を自治体やDMO向けに観光PR映像の制作・配信をセットで提供するプラットフォームとして位置付ける。スマートフォンを使った旅行者向け観光ガイド配信サービスであり、この仕組みを自治体やDMOが活用することで、地域の観光PRや訪問者の回遊促進に効果を発揮すると考えている。

「てくてくツアーガイドさん」のコンセプトは「『デジタル×コンテンツ』で旅をもっと面白くする」ことと、「密を避けた新しい観光スタイルの提案」だ。コロナ後の観光事業に欠かせないDXの導入と、観光ニューノーマルへの対応という両面を兼ね備えている。地域の要望によって、タビマエ(旅行前)からタビナカ(旅行中)まで活用が可能だ。

例えば、タビマエには、自宅で楽しむオンラインツアーを配信することで、視聴者が実際の地域訪問のきっかけにつなげる。タビナカでは、現地を訪れた旅行者対して、スマホの位置情報を活用した観光ガイドをリアルタイム配信することで地域の回遊促進や満足度の推奨ルートなどに誘導ができる。

いずれも、スカパーの高い映像技術で制作されるため、旅行者に対して地域の魅力を上質なコンテンツで提供できるのが強みだ。

「てくてくツアーガイドさん」の画面

タビマエの誘客では、これまで町歩きツアーや静止画スライドショーを使った寺院の境内ガイドツアーなども手掛けた。また、ある自治体からは、ガイド動画の品質の高さを活かして、ガイド動画を高品質オンラインツアーの素材として活用したいという引き合いもあるという。

スカパーの持つ高度な映像スキルで映像制作

スマホへの配信から旅番組での放送など広がりを見せる高品質な「てくてくツアーガイドさん」の映像は、スカパーJSATグループが放送事業で培った映像スキルと高度な専門人材を最大限に駆使して制作されている。グループ内の映像制作会社が映像制作を内製していることも大きい。

映像にタレントを起用する場合は、放送事業者としてのノウハウを活かしてキャスティングを進めることができ、各種タイアップを図る際にも自社のコネクションを活用できるのが強みだ。条件によっては、制作した映像は地域の資産として納品することもできる。

スカパーならではの高品質な映像コンテンツを提供

一方で、自治体やDMOが既に持っている動画をそのまま「てくてくツアーガイドさん」のコンテンツとして配信する選択肢もある。その場合に必要となるのは配信料のみ。しかし、オンラインの映像配信に対する評価や反応は、映像技術やガイド内容を含む品質に大きく左右されるだけに、映像の制作段階から協力を求めることが最善といえるだろう。

発注から打ち合わせ及び下見・シナリオづくり、撮影・収録、編集、確認を経て配信開始までの所要時間は約2カ月。コロナ禍後の需要獲得にいち早く乗り出すため、意思決定を急ぎたいところだ。

現在は都内を中心にコンテンツを配信中

アジアからの誘客へ、現地放送「WAKUWAKU JAPAN」と連携

地域にとって、コロナ禍後のインバウンド復活時に備えた活動も欠かせない。「てくてくツアーガイドさん」で制作した高品質な映像は、スカパーがアジア8つの国と地域で展開する有料放送チャンネル「WAKUWAKU JAPAN」で放送することが可能だ。

「WAKUWAKU JAPAN」は、インドネシアや台湾、シンガポール、ベトナム、スリランカ、モンゴル、タイ、フィリピンの現地の有料放送プラットフォームで日本のテレビ番組を24時間365日体制で放送するチャンネル。現地での人気ぶりは日本では想像できないほどで、視聴可能者数も膨大だ。

2014年にインドネシアで開局した後、毎年放送対象地域を広げ、昨年はタイ、今年はフィリピンでも放送を開始。現在は合計約1800万世帯、約6600万人が視聴可能で、インドネシア、台湾、タイ、ベトナムの視聴規模はいずれも300万世帯・1000万人を大きく超えている。

日本政府観光局(JNTO)が現地旅行博で行っている調査では、訪日インドネシア人旅行者が最もよく見るテレビの旅番組として複数回第1位に。また台湾は200チャンネル以上が存在し視聴率が分散する傾向があるが、その中でも「WAKUWAKU JAPAN」は代表的な日本紹介チャンネルとして定着している。

自治体のインバウンドプロモーションについては国からの支援や補助金のメニューが多数存在するが、現地でのプロモーション実施が条件となるケースも多い。「てくてくツアーガイドさん」と「WAKUWAKU JAPAN」とを組み合わせることで、活動の幅が広がる可能性も高い。

「WAKUWAKU JAPAN」の放送枠を購入することで、「てくてくツアーガイドさん」で制作した映像コンテンツを各国で放送できる。また、番組と連動して現地でのイベント開催や現地インフルエンサーの招請といったプロモーションの支援機能も提供できる。

映像コンテンツを放送する場合は、放送対象地域に合わせた多言語ローカライズが必要となるが、要望に応じて「WAKUWAKU JAPAN」が対応する。ローカライズ済みの映像は、放送後の二次使用も可能だという。さらに使用目的によって放送用、配信用など異なるアレンジをしたい場合も、映像を内製しているためスムーズに対応できるのも特徴だ。

これまでに百貨店やテーマパークなどのインバウンド関連企業や、メーカーの販売促進、自治体のインバウンド促進などを「WAKUWAKU JAPAN」が支援した実績がある。

スカパーでは、観光プロモーションで力を発揮する質の高い映像の制作力と「WAKUWAKU JAPAN」による情報発信をセットで提供することにより、自治体や観光施設のインバウンド誘致をより効果的に推進できるとしている。

コンテンツツーリズムも始動へ

同社は、長年、メディア事業と宇宙事業をビジネスの2本柱としてきた。近年では、配信ビジネスの台頭をにらみ、将来の企業ドメインを育てる狙いで新規事業開発にも積極的に取り組んでいる。そうした取り組みのひとつが観光関連事業だ。

観光関連事業は、スカパーが放送事業者として培ってきた重要な資産である企画力や発信力、さらには撮影や映像編集の専門技術を効果的に生かせる分野。こうしたなか、さらにスカパーが取り組もうとしているのがコンテンツツーリズムの分野だ。映画・ドラマのロケ地巡りやアニメの舞台を訪れる聖地巡礼ツアーといったコンテンツツーリズムの分野で旅行会社とともにツアー商品の企画検討を進めている。

エンターテイメントでの強みを旅行商品に落とし込み、旅行者が購入しやすいパッケージツアーとして提供する考え。旅行会社との協業プロジェクトは、大きな可能性を秘めており、コロナ禍の収束を待って再スタートする予定でスタートできるよう準備を進めている。

広告:スカパーJSAT

記事:トラベルボイス企画部、REGION

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…