イタリア政府、ワクチン非接種者をレジャー施設から排除、ホテルのチェックイン時に健康証明「グリーンパス」の提示も義務化へ

AP通信によると、イタリア政府は、2021年12月6 日からワクチン未接種者のレジャー活動を制限すると発表した。ワクチン接種証明書あるいは新型コロナからの回復証明書を持っている人以外、レストランや映画館などの屋内レジャー施設、スポーツイベントにも入場することができなくなる。陰性証明だけでは認めない。

また、これまでワクチン接種の義務化は医療従事者や介護施設に限られていたが、今後、政府機関、軍、学校職員など公的機関もその対象を広げる。

今回の規制強化は、年末年始のホリデーシーズンを迎える観光業に大きな影響を与えると見られている。例えば、イタリアのスキー産業の売上高は年間12億ユーロ(約1560億円)。季節労働者を含めて1万5000人の雇用を創出している。

イタリアのワクチン接種率は、12歳以上で84%と高い水準だが、その後は伸び悩み、ワクチン接種率の低い北部の20の町では感染者が増加。緩やかなロックダウンを実施することになった。

欧州の中でもイタリアは、屋内でのマスク着用義務など厳しい規制を続けている国のひとつ。ワクチン接種証明、PCR検査の陰性証明、回復証明などを示す「グリーンパス」も導入した。今後、ワクチン非接種者への規制強化に伴い、政府はグリーンパスも強化する計画。それにより、今後ホテルのチェックインや地域の公共交通機関の利用でもグリーンパスの提示が義務付けられることになる。

※ユーロ円は1ユーロ130円でトラベルボイス編集部が算出

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