じゃらんリサーチセンターは、「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」調査の最新結果を公表した。この調査は2020年3月から継続的に実施しているもの。
それによると、2021年11月末時点の潜在層を含めた旅行意欲は 67.7%となり、調査を開始した 2020年3月以来最高値を記録した。旅行の予定のある人は前回調査(2021年9月)から5.5ポイント増加。ただし、旅行に行きたいが様子をみている人が全体の46.0%を占めた。
2022年春の旅行意欲については、ゴールデンウィーク(GW)を除く春については、前回調査から6.7ポイント増加し、前年調査(2020年10月)と比較すると9.6ポイント増加。一方、2022年のGWについては、ほぼ横ばいにとどまった。年齢別では、60代・70代女性は、GWを除く春について、前年調査から22.1ポイント増と大幅に増加した。
この結果から、じゃらんリサーチセンターでは、すでに旅行者の間では繁忙期に限らない旅行の実施が進みつつあると分析している。
また、ワクチン接種者で旅行に前向きな人は、前回調査から8.2ポイント増加し59.8%にのぼった。ただし、ワクチン接種者の「旅行に行きたいが様子をみている層」と「予定をしており、気を付けながら行く層」を合計すると全体の56.2%を占めていることから、ワクチン接種後も感染状況などを考えながら、依然として慎重な行動を心掛けていることもわかった。