北海道を「フェリー×クルマ」で旅行する主要層は、子育てファミリー・シニア夫婦・シングル、ナビタイムらが分析

ナビタイムジャパンとTrue Data社が、本州から北海道へ自動車とフェリーを使って旅行する観光客像の調査結果を発表した。津軽海峡フェリーの協力のもと、ナビタイムジャパンの走行実績データ、経路検索条件データとTrue Dataのビッグデータを掛け合わせ。フェリーの利用状況、利用者の顧客像、旅行ニーズを分析し、効果的なプロモーションにつなげる。

調査は2019年1月~2021年6月に実施した。これによると、本州からカーフェリーで北海道入りした人の目的地トップ10は、1位函館市、2位苫小牧市、3位釧路市、4位旭川市、5位小樽市、6位札幌市中央区、7位斜里町、8位美瑛町、9位千歳市、10位洞爺湖町の順。フェリーターミナルのある市だけでなく、自然を有する地が人気を集めている。

また、両社のビッグデータを用いて北海道に来る顧客像を統計化したところ、導き出されたのは、「子どもとの旅を楽しむ子育てファミリー」、「限定の体験を求めるシニア夫婦」、「自由を楽しむシングル」の3つだった。

子育てファミリーは貯まったポイントで少し贅沢を楽しむ傾向が強く、両社は「再訪を促すためには、次の旅行につながるポイントキャンペーンなどの施策が有効」と分析している。シニア夫婦は「限定品」を購入する傾向が高い一方、シングルは自分の価値観を大切にしている暮らしぶりから、こだわりの食品、かつコストパフォーマンスの高い旅の提案が求められるという。

2022年1月からは、函館市の協力で、同調査データを活用したデジタルプロモーションを実施するほか、来訪者のニーズ分析に基づいたアクティビティも検討する。

みんなのVOICEこの記事を読んで思った意見や感想を書いてください。

観光産業ニュース「トラベルボイス」編集部から届く

一歩先の未来がみえるメルマガ「今日のヘッドライン」 、もうご登録済みですよね?

もし未だ登録していないなら…