欧州の大手旅行会社TUIは、米ボストンをベースとするテクノロジースタートアップ「Mobi Systems」と連携し、機械学習機能を備えた送迎シェアサービスプラットフォームの運用を始める。同社では、これにより、空港、ホテル、観光地の間の送迎サービスのスケジュール管理が最適化され、顧客体験をさらに高めることができるとしている。
同社は2019年、およそ3100万人の旅行者に同社の送迎サービスを販売した。
新しい送迎プラットフォームでは、フライト、地上交通、天候、配車状況、利用者の予約状況などのリアルタイムデータをMobiに転送。機械学習技術によって、利用者に最適な送迎スケジュールを計算し、送迎車を手配する。
同社では、この送迎の最適化によって、運用コストが削減できるほか、無駄な配車がなくなることから二酸化炭素削減にも貢献できるとしている。
Mobiとの連携に合わせて、TUIのアプリもアップグレード。個人情報はGDPR基準に合わせて扱われ、システム内に保管されることはない。
同社はまず2022年1月からパルマ・デ・マジョルカで先行販売する。その後、地中海の主要観光地でもサービスを開始する予定だ。