宿泊物件の短期レンタル予約サービス、米国で天井知らずの急増、「即予約」が好成約率のポイント【外電】

旅行の流通ビジネスでは、ここ数年で、短期レンタル用の宿泊物件を取扱うビジネスが急増しており、この成長マーケットを巡るシェア争いが激しくなっている。おかげで旅行者の方は、どんなタイプの宿泊施設であれ、検索プラットフォームには事欠かない―。

フォーカスライトがこのほどおこなった調査レポート「Through the Roof: U.S. Short-Term Rentals 2021(天井知らずの勢いで急増中:米国における短期レンタル動向2021)」からは、こんな最新状況が明らかになった。同レポートによると、短期レンタル(STR)のユーザーから人気が高いオンライン事業者は、エアビーアンドビー(Airbnb)やバーボ(Vrbo)など、第三者によるレンタル・プラットフォームで、回答者の46%が、直近の旅行での宿泊先探しで利用していた。

直近の旅行でSTRを利用した人の中で、予約はオンラインでおこなったという人に対する「その際、利用したウェブサイトまたはアプリを一つだけ選んでください」との質問では、エアビーアンドビーを選んだ人が圧倒的に多く、全体の半分以上を占めた。

さらにエアビーアンドビーは、消費者からの評価が全般的に最も高く、「ブランド認知度」を始め、「提供している施設の内容」「価格バリュー」「施設のユニークさ」などに関する指標スコアでもトップだった。

旅行者は、より有名なブランドの方が、品揃えもパフォーマンスも良いだろうと考えており、その背景には、本来の実力の違いからブランド効果まで、色々な要因がある。コロナ以降、信頼できる企業やブランドで予約することを以前より重視するようになった、と答えた人は同66%を占めた。

また、エアビーに次いで2位だったのはブッキングドットコム。3位は「その他」、4位と5位はほぼ同数でバーボとエクスペディアが続いた。6位はホテルチェーン系でマリオット・ホームズ&ヴィラズだった。

直近のSTR旅行で利用した予約プラットフォーム:フォーカスライトより

宿泊予約の成約率アップにつながる要素があれば、その逆もまたある。売上のチャンスを活かせるかどうか、大きく左右する要素の一つが、予約が簡単にできるかどうかだ。予約手続きが複雑すぎるという印象のせいで、短期レンタルというカテゴリー自体を敬遠するユーザーもいる。最近、ホテルを利用した人の10人中3人は、その理由に「予約の利便性」を挙げている。

検索機能に一貫性があること、ユーザーインターフェースがよくできていることは、宿泊施設を探している人にとって重要だ。例えば、STR利用者の約3分の2は、その場で予約確定できるインスタント・ブッキングの有無を重視している。一方、リクエストを受けてから予約の可否を回答するオン・リクエスト方式は、ホスト側にとって利用者チェックができるなどの利点はあるものの、旅行者からは敬遠される場合もある。

インスタント・ブッキングを受け付けているホストの比率は、10人中6人以上。オン・リクエスト対応のみのホストは4分の1で、予約確定の前に、利用予定者をチェックできるようにしている。後者の場合、リクエストを受ける段階から、旅行者に対し、できる限り公正で分かりやすい情報を提供することが、気持ちよく利用してもらうための一助となりそうだ。

同レポートは、STRのユーザー、ホスト、物件オーナーに関する包括的な調査をもとに作成。短期レンタル物件に泊まる利用客側と、運営する事業者側、両方の視点から、最新動向を探った。ステークホルダーの考え方、目標、実際の動きなどの詳細に加え、将来的なマーケット展望も予測している。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営する「フォーカスライト(Phocuswright)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:The most used booking platforms for short-term rentals and what makes them attractive

フォーカスライトの最新レポート:Through the Roof: U.S. Short-Term Rentals 2021

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