ホテル予約エンジンを提供するSiteMinderは、2021年のホテル流通ランキングを発表した。これは、世界主要21カ国でのホテル流通を分析したもので、トップ12の予約チャネルを明らかにしている。
それによると、ブッキング・ドットコム(Booking.com)が21か国のうち17か国でトップとなった。一方、米国とカナダではエクスペディア(Expedia)、インドネシアではトラベロカ(Travelok)、フィリピンではアゴダ(Agoda.com)がそれぞれ最も使われた流通チャネルとなった。
2021年の特徴のひとつは、直販が大きく伸びたこと。調査対象の21か国中12か国で2番目に流通量が多いチャネルとなった。2019年に直販がランクインしたのは2か国、2020年が5か国だったことから、2021年に大きく増加したことがわかる。
また、エアビーアンド(Airbnb)が複数の市場でホテル流通を伸ばしたことも2021年の特筆すべき傾向。12か国で前年からランクを上げ、スペイン、インドネシア、中東で初めてランクインした。
このほか、2021年はBtoBの流通チャネルも好調。ホテルベッズ(Hotel Beds)は21か国中12か国でトップ12入り。ウェブベッズの2つのブランド(SunhotelsとDestinations of te World)も複数の国でランクインした。
2021年に新たにランクインした流通チャネルは29社。アジアではezTravel、オーストラリアではHero Travel、英国ではOff Peak Luxury、米国ではHotelsCombinedなどが挙げられる。
※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事:AIRBNB GAINING SHARE IN HOTEL DISTRIBUTION ANALYSIS
著者:ミトラ・ソレルズ氏