日本政府観光局(JNTO)によると、2022年3月の訪日外国人旅行者数(推計値)は6万6100人となった。訪日外客数が5万人を超えたのは2021年7月以来、8か月ぶりのこと。
政府は3月1日以降、観光目的以外の新規入国を再開し、所定の手続きを条件に商用・就労目的短期滞在と長期滞在者の新規入国を認めた。また、1日の入国者総数も、3月14日から7000人めどに拡大した。これにより、前月(1万6700人)や前年同月(1万2276人)の実数と比べると、大幅な増加になった。
ただし、コロナ以前の2019年同月比では97.6%減(2019年の実数:276万136人)。観光目的の入国は引き続き認められておらず、9割減の推移が続いている。
地域別では、訪日客数の多い順に、ベトナムが1万100人、中国が9800人、韓国が6700人、インドネシアが5500人、フィリピンが4200人。
また、航空データOAG社によると、2022年3月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の実績合計は、便数が前年比7.0%減の3215便、座席数は3.2%減の79万943席だった。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。