世界の「旅行の健全性」指標、日本は「完全回復は遠い」、首位はインドネシア、最低レベルはロシアと中国 【外電】

米国の観光産業ニュース「スキフト(Skift)」が、独自で各国の入国要件の健全性を指標化した「Skift Travel Health Index」の最新版を発表した。スキフトでは、日本について、2022年3月以降に海外からの新規入国数上限を段階的に引き上げている状況を「ついに回復のサイン」と表現。旅行の健全性が改善し始めたと報じている。

しかし、日本は段階的に正しい方向に向かっているものの、パンデミック前まで観光で世界をリードしていた姿が完全に元に戻るにはまだ時間がかかるとみている。海外旅行会社は、国境再開に向けて、日本での各種チケットの販売を始めたが、日本は依然として「旅行健全性指標」では下位国のひとつ。旅行実施の指標はパンデミック前の50%にも達していない。

一方、インドネシア、タイ、シンガポールは国境を開放したことで、指標が向上している。

シンガポールは2月末から3月初旬にかけて、香港、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、タイ、イスラエルなどの国からのワクチン接種済み旅行者の受け入れを始めた。

タイは入国時の検査規定を緩和。インドネシアは3月1日にマレーシアとの旅行回廊をオープンした。

世界全体をみると、今年3月は前月から大幅な伸びは見られなかったものの、指標のグローバルスコアはわずかに改善。2019年3月を100とすると、世界平均は75にまで回復している。

そのなかで、ロシアと中国の指標はさらに悪化。最下位はロシアで、明らかにウクライナでの戦争が大きく影響している。しかし、その影響は欧州には及んでおらず、3月はほとんどの欧州諸国で旅行実施は好調に推移した。

ロシアでは、国内旅行が比較的堅調。プーチン大統領は3月末に、国内航空路線の需要喚起策の法案に署名し、国内旅行を予約したロシア人に対する支援として約10億ドル(約1270億円)を確保した。詳細な中身について不明だが、パンデミック初期に導入されたスキームと同様に、キャッシュバックサービスとして提供されるようだ。

前回、観光当局はロシアのOTAを通じて行われたホテルやツアーの予約に対して最大20%のャッシュバックを行った。

中国は現在、感染者数の増加に苦しんでいる。ロックダウンと絶え間ない検査によって、旅行需要は冷え込んでおり、ロシアに次いで最も指標の低い国となった。

中国は厳格なゼロコロナ政策を維持しているため、旅行業界への影響は大きく、データ企業Shiji Groupによると、新規予約数と宿泊日数は、パンデミック初期の水準にまで落ち込んでいる。

スキフトから転載※ドル円換算は1ドル127円でトラベルボイス編集部が算出

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Japan Finally Shows Signs of Recovery: Skift Travel Health Index

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