ルフトハンザ航空は2022年7月27日、ドイツの空港スタッフがストライキを実行したため、1000便以上を欠航した。同航空のハブ空港であるフランクフルトとミュンヘンを発着する便の欠航が最も多く、デュッセルドルフ、ハンブルク、ベルリン、ブレーメン、ハノーバー、シュトゥットガルト、ケルンでも欠航が相次ぎ、その影響は約13万4000人に及んだ。
フランクフルト空港では予定されていた1160便のうち725便が欠航。ルフトハンザが地上業務を請け負っている他社便も影響を受けた。ストライキは7月28日には終了する予定。
ルフトハンザ航空の労働組合は今年、9.5%の昇給を求めていたが、今月初めにルフトハンザ航空が出した回答は、その要求をはるかに下回っていたため、ストライキ断行を決めた。
インフレが高まるなか、給与の増額を求める航空会社従業員のストライキは、ドイツだけでなくフランスや北欧で発生している。欧州の主要空港では、人材不足による混乱が続いているが、ストライキがさらにその混乱に拍車をかけている。