ANAは、2022年3月期第1四半期の営業実績を発表した。国内線では行動制限が緩和され、国際線でも各国の入国制限の緩和が進んだことなどによって、旅客需要が急速に回復したことから、当期利益は10億円となり、10四半期ぶりに黒字に転換した。
売上高は前年同期比76.2%増の3504億1900万円と増収。営業損失は前年同期の646億円から13億円に圧縮。経常損益では、前年の638億円の損失から44億円の利益に転換した。
航空事業では、売上高は同84.7%増の3142億円。営業損失は前年同期の676億円から19億円に大幅に改善した。このうち国際線では、旅客数が前年同期の5倍以上の68万5000人となったことから、旅客収入も前年同期の129億円から622億円に大幅に増加した。国内の旅客収入も前年同期のほぼ倍の1020億円。
グループLCCのピーチ(Peach Aviation)では、国内線のレジャー需要が大きく増加したことから、旅客数が前年同期の約4倍の170万人、収入も前年同期の約4倍の155億円となった。
なお、2022年3月期の連結業績予想については修正は行わず、売上高1.66兆円、営業利益500億円、経常利益300億円、当期純利益210億円を見込む。