中国拠点のOTAトリップ・ドットコム・グループ(Trip.com)は、2022年度第2四半期(2022年4月~6月)の営業実績を発表した。中国国内では新型コロナウイルスの再拡大を受けて厳しい措置がとられたことから、旅行業界も大きな影響を受け、同社の販売も減少した。
売上高は、前年同期比32%減の40億人民元(約800億円)。2022年度第1四半期と比較しても2%減となった。
部門別では、宿泊予約が前年同期比45%減の14億人民元(約280億円)。2022年度第1四半期比で6%減となった。同社によると、中国国内旅行市場では引き続きホテル滞在を楽しむステイケーションの需要が高く、地方ホテルの予約数は2019年同期比でも30%以上増加しているという。
交通チケットは、前年同期比15%減の18億人民元(約360億円)。パッケージツアーが前年同期比67%減の1億2200万人民元(約24億円)。法人旅行が前年同期比46%減の2億1200万人民元(約42億円)。
売上高は減少したものの、総コストを前年同期比で20%削減したことから、最終損益は、前年同期の6億5900万人民元(約132億円)の赤字から4300万人民元(約8.6億円)の黒字に転換した。
※人民元円換算は1人民元20円でトラベルボイス編集部が算出