宮城県蔵王町で分散型ホテル認証を取得へ、リゾート分譲・貸別荘地を活用、システム共同開発も

宮城県蔵王町の蔵王農泊振興協会は、宿泊管理システムを手掛けるパラダイムシフトと、イタリアの分散型ホテル「アルベルゴ・ディフーゾタウン」取得証の獲得を目指すことを発表した。これに向け、同協会の会長が取締役を務めるリゾート分譲地「蔵王山水苑」の運営と近隣の貸別荘の管理を担うNコーポレーション社とパラダイムシフトが、共同で貸別荘運営管理システムの開発に取り組む。

蔵王山水苑には4地区・計800区画があり、すべての別荘に天然温泉が付いているのが特徴。このうち約30施設が貸別荘として提供され、24時間スタッフが在中する管理事務所やワンゲート、セキュリティシステムなど防災・防犯管理も完備している。また、Nコーポレーションでは近隣の蔵王町七原地区、川崎町、丸森町、村田町、仙台市などでも貸別荘の管理運営を実施。これらの年間平均稼働率は、ウィズコロナ時代のニーズを踏まえた旅先でのテレワーク(ワーケーション)需要も取り込み、8割を超えているという。

ただし、貸別荘を束ねて管理するには、特殊なPMSが必要になる。そこで両者はパラダイムシフトのPMS「AiFace」を基盤に、分散型ホテルの運営に最適なシステムを共同開発することで合意した。同PMSの特徴である、エリア全体施設の一元管理とシステム費用削減などが合致すると判断した。

今後、蔵王農泊振興協会では蔵王町での「アルベルゴ・ディフーゾ」認証の早期取得に向け、観光地域の活性化に取り組む。また、蔵王町以外の丸森町、村田町、白石市でも、認証を目指す方針だという。

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