ブッキング・ドットコム、宿泊施設のサステナブル認証獲得プロセスを見える化、新たに実践レベルを3段階で表示

ブッキング・ドットコムは、2021年に運用を開始した「サステナブル・トラベル」プログラムで、制度取得の取り組み過程にある宿泊施設を可視化するため、新たに3段階のレベルに分けて、評価できるようにした。レベルを分けることで、まだ認証を受けていない宿泊施設でも、旅行者がサステナブルな取り組みを認知できるように設計。宿泊施設に対しては、認証獲得に向けた道筋を明確にする。

レベル1は、「サステナブル・トラベル」プログラムのエントリーレベル。宿泊施設がプログラムに着手し、取り組みを実践していることを示すもので、葉っぱマーク1枚で表示される。

レベル2は、宿泊施設が影響力のあるサステナビリティへの取り組みの実践に向けて比較的大きな投資と努力をしていることを示すもの。レベル2のラベルは、葉っぱマーク2枚で表示。

レベル3は、宿泊施設が影響力のあるサステナビリティへの取り組みの実践に向けて多大な投資と努力を行っているものの、まだ正式な第三者機関による認証を取得していない宿泊施設を示すもの。レベル3のラベルは、葉っぱマーク3枚で表示。

最終的な「サステナブル・トラベル」プログラムの認証は、第三者機関による信頼性の高い40以上もの認証機関と連携。いずれかの機関の制度で認証を獲得した宿泊施設に付与される。

ブッキング・ドットコムのウェブサイトやアプリに掲載されているサステナブルな取り組みを実施している施設の数は現在、40万軒以上。認証宿泊施設数が多い国は、イタリア(4万6365軒)、フランス(2万7677軒)、ドイツ(2万4038軒)、スペイン(2万3650軒)、米国(1万9396軒)。日本は約4200軒にとどまっている。

このほか、レンタカーを検索する際に、電気自動車とハイブリッド車を絞り込める新しい機能を追加。気象関連テクノロジー企業「CHOOOSE」との新たなパートナーシップとして、ヨーロッパ内の宿泊予約で炭素排出量データを初めて予約サイト上で表示する取り組みも始めている。

さらに、サステナブル旅行を推進する非営利団体「トラバリスト」と共同で開発した航空に関する枠組みに沿って、フライトに関連する炭素排出量情報の掲載も始め、2023年にはこの炭素排出量データに基づいてフライトの検索結果を並べ替えることのできる機能を導入する予定。

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