日本政府観光局(JNTO)によると、2023年4月の訪日外国人旅行者数(推計値)は194万9100人となり、2022年10月の個人旅行再開以降、最高値となった。急回復した2023年3月に引き続き、桜シーズンの訪日需要の高まりと日本着の国際便の増便・復便を受け、需要が堅調に推移した。2019年4月比の伸び率では、33.4%減(2019年実数:292万6685人)。コロナ以前の約7割まで回復しつつあるが、実数ベースではまだ約100万人少ない。
JNTOによると、国際線の定期便数に関しては、コロナ前の約6割にまで回復しているという。
訪日外国人数を地域別でみると、多い順に、韓国が46万7000人(2019年比17.6%減)、台湾が29万1600人(同27.7%減)、米国が18万3900人(同8.0%増)、香港が15万2800人(同21.6%減)、タイが12万1000人(同26.6%減)。次いで、中国が10万8300人(同85.1%減)で、急回復を見せている。
航空データOAG社のデータによると、国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線の便数は、前年比312.7%増の1万3678便、座席数は298.2%増の324万8371席。主要6空港以外でも国際線の到着空港は広がっており、地方空港を含めた日本着の国際線合計は、便数が333.6%増の1万4386席、座席数が314.8%増の338万3646席にまで回復した。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。