日本政府観光局(JNTO)によると、2023年8月の日本人出国者数(推計値)は120万1200人で、コロナ禍後、初めて100万人超えとなった。夏休みのピーク期となり、前月(89万1614人)から一気に約30万人増加。2019年同月比では43.1%減(2019年7月の実数は210万9568人)だった。
航空データOAG社よると、2023年8月に国内主要6空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)から出発した国際線は、便数が2019年比25.8%減の1万7031便(5928便減)、座席数は24.9%減の400万1020席(132万3321便減)。前月よりもわずかに縮小幅が改善しており、回復傾向が続いている。
空港別でみると、羽田空港は便数(4204便)、座席数(101万8529席)ともに、2019年実績を上回った。次いで、福岡空港が便数(1700便)、座席数(35万399席)で、ほぼ2019年並み(2019年比97%減)まで回復している。その他の主要空港は2019年の実績を下回っており、特に中部空港は便数(783便)、座席数(16万1918席)とも2019年比62.1%減で、回復の足取りが重い。
日本人出国者数の月次推移は以下のとおり。