【図解】訪日外国人数、8月は216万人、2019年比で8割超に、13市場がコロナ前を超え -日本政府観光局(速報)

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年8月の訪日外国人旅行者数(推計値)は215万6900人となった。2019年との比較では14.4%減(2019年実数:252万134人)で、コロナ前の水準の8割超に回復した。1月からの累計は1518万9900人(2019年比31.4%減)。通年での2000万人到達まで、あと500万人を切った。

訪日外客数を地域別でみると、多い順に、韓国が56万9100人(2019年比84.3%増)、台湾が39万6300人(同5.7%減)、中国が36万4100人(同63.6%減)、香港が20万6300人(同8.4%増)、米国が13万8400人(同17.5%増)。中国は2023年8月10日付で、日本への団体旅行・パッケージツアーの販売禁止措置が撤廃されたが、直近での増加は限定的だった。

また、23市場中13市場で2019年同月の数を上回った。JNTOでは、特に香港をはじめ、フィリピン(3万8600人/同22.7%増)や米国、カナダ(3万6900人/同33.9%増)などの増加が、全体の回復率を押し上げる要因になったと見ている。なお、韓国の2019年比の伸率を見る際は、2019年7月以降、日韓情勢で訪日旅行を控える動向があったことを考慮する必要がある。

航空データOAG社のデータによると、2023年8月に国内主要空港(成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌)に到着した国際線は、便数は2019年比26.0%減の1万7008便(5965便減)、座席数は25.0%減の399万7272席(133万1026席減)だった。空港別では、羽田空港が便数(4211便)、席数(102万272席)ともに2019年実績を上回ったほか、福岡空港も便数(1706便)、席数(35万1422席)でほぼ2019年並み(2019年比約4%減)まで回復した。一方で、中部は便数、席数とも2019年比62.0%減で、主要空港で唯一、2019年の半数に満たない状況が続いている。

訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。

※本グラフはコピー&ペーストで自由に転載可

JNTO資料(対2019年比)より

JNTO資料(対2022年比)より

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