花火大会の駐車場の事前予約で交通渋滞が大幅緩和、夏の諏訪湖での利用者に調査

駐車場予約アプリ「akippa(あきっぱ)」を運営するakippa社は、2023年8月15日に長野県諏訪市で開催された「第75回諏訪湖祭湖上花火大会」のakippa駐車場利用者に対し、アンケート調査を実施した。

同花火大会は、akippaが初めて公式駐車場を運営したもの。約90%が「今後も花火大会で事前予約制駐車場を利用したい」と回答するなど、事前予約のスキームによる交通渋滞の緩和、係員の労働時間が改善されたことなどが明らかになったという。有効回答数は370。

まず、「花火大会当日、何時に駐車場に着いたか」との問いには、9時前が5.4%、9~12時頃が19.8%、16~18時頃が28.6%などと分散した。4年前に開催された諏訪湖の花火大会では、臨時駐車場が先着順で無料開放され、前日夜から車が集まり渋滞が発生。開門前の早朝9時にはすぐ満席になっていたことから、事前予約制により深夜からの早朝にかけての渋滞が大きく緩和されたことがうかがえる。

発表資料より

また、過去に諏訪湖の花火大会を現地で見たことがある人に対して、駐車場へ向かった時間の変化を聞いたところ半数以上の58.5%が「以前よりゆっくり向かった」と回答した。駐車場への入庫も95.7%がスムーズだったと受け止めており、「係員の方がスムーズに誘導してくれた」、「噂のような渋滞もなかった」とのコメントも寄せられた。

一方で出庫後の渋滞については「30分以下(43.5%)」が「なし(30.3%)」を上回る結果となり、依然として課題を残した。同社は、たとえば周辺駐車場を開拓する際に駐車場のエリアを分散させる、帰宅時間を分散させるなど改善を検討していきたいなどとしている。

発表資料より

調査によると、駐車場を予約して花火を鑑賞したのは、90%近くが初めてだったという。今後も花火大会の駐車場が事前予約制だったら利用したいか聞いたところ、「積極的に利用したい(47.8%)」「利用したい(41.9%)」と 89.7%に利用意向があることもわかった。

「第75回諏訪湖祭湖上花火大会」の開催にあたり、諏訪湖祭実行委員会とakippaは、臨時駐車場への予約制導入、周辺の駐車スペースの確保に取り組むことで、交通分散に取り組んでいた。

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