ANA、エンジン点検で国内線・国際線を一部減便、1月~2月は最大25機が非稼働に

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ANAは、プラット&ホイットニー(P&W)のエンジン点検に関する発表を受けて、2024年1月よりA320neoならびにA321neoに搭載されているPW1100G-JMエンジンの点検作業を開始する。これに伴い、2024年1月10日から3月30日までに国内線および国際線の一部を減便する。

P&W社は、2015年10月から2021年9月までの間に製造されたエンジン内部部品において、製造過程での問題がある可能性を発表。当該製法で製造された部品を使用しているエンジンの点検、部品の交換が必要であるとしている。

対象となる機体は33機。1月~2月にかけて最大25機が非稼働となるが、3月以降は減少していく見込み。1月〜3月の国内線の減便は1日あたり約28便。ANAホールディングスの芝田浩二社長は2023年度過去半期決算発表で「羽田や福岡など旅客の移動が極力変更しやすい便にした」と説明した。期間中の全路線に占める減便率は3.9%になる。

一方、国際線では、羽田/青島および羽田/金浦(ソウル)線で1日あたり約2便を減便。全路線に占める減便率は1.6%になる。

ANAは、減便対象の便の予約者には順次知らせる。また、ANAアプリやウェブサイトなどで便の変更を手数料なしで行う。

2024年3月31日以降の運航便については、2024年1月末に発表予定の2024年度事業計画で発表する。

芝田社長は、P&Wエンジン点検の通期業績への影響について、約80億円の減収になることも明らかにするとともに、定められた期限までに対象エンジンを取り外し、点検、部品交換を実施したエンジンを取り付けるため、「運航の安全性への影響はない」と強調した。

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