グーグル旅行と生成AIの現在地、タビナカ体験は地図上でも可能に、旅行部門責任者が語った最新情報とは?

2023年11月に開催された「フォーカスライト・カンファレンス」では、グーグル旅行業界ディレクターのスージー・ヴォウィンケル氏が、旅行マーケティング担当者向けに生成AIを活用したいくつかの機能について説明した。

グーグルは生成AIのアップデートを続けている。3月の生成AIチャットボット「Bard」の発表に始まり、5月には生成AIを利用した検索、つい最近では同社が「最大かつ最も有能なAIモデル」と呼ぶ「Gemini」を発表した。

ヴォウィンケル氏は、セッションの中で、AI テクノロジーを効果的に使用すると、マーケティング担当者はコンテンツを最適化できるため、キャンペーン設計の段階で、推測に頼る必要がなくなると強調した。

そのうえで、グーグルの広告キャンペーン「Performance Max (P-MAX)」について触れ、「推量を排除し、どのような旅行者にリーチしようとしているのか、何がしたいのか、それらのターゲティングを自動化したうえで、持っているビジュアルアセットを取り込み、クリエイティブを制作すれば、最適なリターンを得ることができる」と話した。

その例として、ルフトハンザ航空の取り組みを挙げ、P-MAXの活用で顧客を45%増やし、予約も59%増加させることができたと紹介した。

グーグル旅行業界ディレクターのスージー・ヴォウィンケル氏

AIにとって重要な「信頼性」、最優先は「サステナビリティ」

また、AIにとって重要となる「信頼性」については、「グーグルにとって非常に重要なテーマ」との認識を示す。そのうえで、AIファーストカンパニーとして、「AI原則」を基盤にAIを構築しているとし、グーグル単独ではなく、大学や研究機関など外部組織との連携で信頼性を確保するとした。

ヴォウィンケル氏は、最近の旅行傾向におけるグーグルの役割についても説明。その一つがサステナビリティだ。グーグルは、Googleフライトでフライトの二酸化炭素非排出量の表示、ホテル検索ではエコ認定バッジの表示などを行なっている。

まず、グーグル自体として、サステナビリティは優先事項と強調。データセンターや日常業務で様々な取り組みを行い、それを製品にどのように組み込むかを考えているという。また、ユーザーに向けては、サステナビリティの選択が可能な情報を提供しく考えを示した。

さらに、パートナーに対してサステナビリティの取り組みを促していく。ウーバーは、電気自動車(EV)に関するキャンペーンを展開。AI技術を用いて、適切なタイミングで適切な人にサステナビリティの情報を低予算で配信したという。

オーバーツーリズム対応については、「これからも入手可能な情報を提供する。オーバーツーリズムに関して、表示方法を変更するかどうかはわからない」と話すにとどめた。

最後にタビナカ体験予約「things to do」について触れ、その検索をGoogleマップでも可能にすることに取り組んでいると説明。「グーグルの旅行事業にもっと多くのもを取り入れ、旅行者の決断を後押しする機能を積み上げていく」と話した。

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