総務省統計局は先ごろ、「家計消費状況調査(2023年12月分結果)」を発表した。それによると、二人以上の世帯のネットショッピング支出額は、2023年通年の月平均額が2万3021円で、名目増減率(※)は10.6%増となった。同12月単月では2万8334円で、前年比9.5%増。 例年、12月は年末年始需要で支出額の年間の最高額を示す傾向にあるが、今年は一層の伸びがみられる結果となった。
一方、ネットショッピング利用世帯の割合は2023年通年で月平均で前年比0.8ポイント増の53.5%だった。 同12月単月は、前年から3.0ポイント増の57.6%。
調査の内訳をみると、2023年の年間を通じて安定的な増加傾向がみられたことから、旅行関係費の月平均額は4498円、前年比・名目49.5%増、名目寄与度は7.16%となり、他の品目と比較して増加傾向や影響度合いが顕著だった。同12月単月の旅行関係費は4393円で、名目増減率は前年比31.5%増、全体の変化に対して影響度を示す名目寄与度は4.07%。
そのほか2023年12月単月で比較的金額が大きい品目として、食料品が6482円(前年比・名目5.2%増、寄与度1.25%)。金額は小さいものの増加率が大きい品目では、チケットが956円(前年比・名目14.6%増、寄与度0.47%)、家電が1724円(前年比・名目13.1%増、寄与度0.77%)などとなった。
※ 名目増減率=物価水準の変動の影響を除去していない増減率
月次データの詳細は以下から参照できる。