春節期間の中国人海外旅行者、アリペイ決済額1位はタイ、東南アジア3ヵ国で大幅増加、飲食での利用増

中国の決済サービス「アリペイ」を運営するアントグループは、2024年春節期間中の決済トレンドを明らかにした。それによると、春節休暇中の2月9日から12日にかけて、アリペイユーザーによる海外での決済回数は2019年同期比で7%増加。決済額は2019年同期の82%まで回復し、2023年同期比では2.4倍の増加となった。

中国人海外旅行者の決済額が最も多かった旅行先はタイ。増加幅が最も高かったのはマレーシア。タイ、マレーシア、シンガポールのアリペイでの決済額は、2019年比で7.5%増加し、2023年比では580%増加した。

このほか、香港やマカオに加え、日本、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、フランス、オーストラリア、カナダでも決済額が増加した。

また、飲食への支出は2019年同期比で70%以上増加。旅行先が都市部の人気スポットから地方の観光地に広がりを見せていることもわかった。

一方、移動費用は約60%減少。その要因は、アリペイは、鉄道、タクシー、ライドシェア、レンタカー、バス、地下鉄、スクーターシェアなどさまざまな交通機関と提携していることから、公共交通機関をより多く利用する傾向があるためとしている。

このほか、クロスボーダーモバイル決済デジタルプラットフォーム「アリペイプラス」の提携Eウォレットによる越境決済額は前年比で252%増加。1日の平均決済回数は304%増と大幅に増加した。Eウォレットが最も利用された旅行先トップ5は、日本、韓国、マカオ、タイ、シンガポール(中国本土は除く)。

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