HIS、通期業績予想を上方修正、「初夢フェア2024」が好調に推移、海外への手配旅行の増加で

エイチ・アイ・エス(HIS)は、2024年10月期第2四半期(2023年11月1日~4月30)および通期(2023年11月1日~10月31日)の連結業績予想を上方修正した。

第2四半期では、「初夢フェア2024」が好調に推移し、日本発の海外旅行で手配旅行の割合が想定以上に増加したことで、売上高に対する収益性が良化。また、訪日旅行も円安を背景に顧客単価が上昇した。このため、売上高は前回2022年12月発表の1600億円は据え置くものの、営業利益は18億円から33億円、経常利益は9億円から31億円、四半期純利益は3億円から15億円の予想に修正した。

また、通期については、下半期で当初計画と比較すると日本発海外旅行需要の回復に若干の遅れがみられるものの、第2四半期の修正を織り込み、売上高3500億円(前回と変わらず)、営業利益は90億円から100億円、経常利益は72億円から90億円、四半期純利益は52億円から60億円の予想に修正した。

2024年第1四半期、増収増益で黒字に転換

また、HISは2024年10月期第1四半期の決算も発表。海外における旅行事業で特に欧州地域の業績が計画を上回り、日本発海外旅行で初夢フェアが好調に推移し、手配旅行の割合が想定以上に増加したことから、売上高は前年同期比74%増の805億円。営業損益は前年の35億円の損失から34億円の利益に、経常損益も前年の38億円の損失から34億円の利益に、四半期純損益も前年の36億円の損失から26億円の利益にそれぞれ大幅に改善した。

セグメント別の売上高は、旅行事業が同90.6%増の660億円、ホテル事業が同44.5%増の58億円、九州産交グループが同9.4%増の60億円となった。営業利益は、旅行事業が26億円(前年は32億円の損失)、ホテル事業が10億円(前年は4600万円の損失)、九州産交グループが2億3000万円(前年は3200万円の利益)。

また、旅行事業の取扱高では、海外旅行が同133%増の588億円、国内旅行が同23%減の104億円、訪日旅行が同119%増の22億円だった。

このほか、海外旅行の方面別の売上高の割合は、欧米豪が42%、アジアが39%、ハワイ・ミクロネシアが19%。また、海外旅行の販売チャネルではインターネットが39%、法人が26%、店舗が35%となりコロナ前と比較してオンライン化が顕著となっている。

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